人に思いを伝えるのって難しくないですか?
仲の良い友達なら構わない部分もありますが、上司や得意先など仕事上きちんと伝えたいのに伝わらない。
そんなことってよくありますよね。
実はこの【バナナの魅力を100文字で伝えてください】という本の中には36もの伝わる法則が書かれています。
すべてが自分に当てはまるわけではないですが、活用できる部分たくさんあります。
キャッチーな表紙につられて読んでみたのですが、非常に有益な内容ばかりだったのでご紹介させていただきます。
ここで全部を紹介することは不可能なのでいくつか厳選してご紹介させていただきます。
他にもたくさん刺さる内容があったので残りは是非購入して読んでみてください。
この記事を読むと人に何かを伝えるためのヒントをつかむことが出来ます。
伝わってなければ存在しないと同じ
まずは一つ大原則として考えておかなければいけない事があります。
伝わっていないことはそもそも存在しないことと同じという事です。
どういう事かというと、例えばお店にすごく良い商品を並べたとします。
世界でも珍しい価値ある商品です。
これは絶対に売れるって確信があります。
でもそれを並べてるだけじゃ絶対売れないんです。
だってお客様にその価値をちゃんと伝えてなかったら見てもらえないですよね。
そもそも人は伝わった事でしか判断出来ないし、見えない部分っていうのは判断材料にはなりにくいものなんです。
そこをまずはしっかりと理解しましょう!
伝わるためには接触頻度を増やそう
上手く伝えるために簡単で分かりやすい方法が1つあります。
それが「接触頻度を高める」という事です。
例えばあまり関心のなかったタレントさんでも何度も何度も同じCMで見ていると何となく興味わいてくることないですか?
実は私も経験あって最初なんとも思ってなかったのですが、ある日別のTVでその人見かけたときに、「この人って何かのCMに出てた人だったはず」と思って思わず検索してしまいました。
これは【ザイアンスの法則】といって人やモノやサービスに何度も触れる事で警戒心が薄れ関心を持ちやすくなるという心理的な効果になります。
このようにまずは伝えたい相手との接触頻度を増やす努力をしましょう。
具体的な伝わる技術とは?
さて今から具体的に伝わる技術を紹介させていただきます。
この本の第3章では16個の伝わる技術が紹介されています。
この中で厳選3つご紹介させていただきます。
誰か一人に伝えるだけじゃなくて仕事上での会議やマーケティングでも使える技術もあってとても役に立ちます。
比較の法則で伝えてみる
ある事の魅力を伝えるのに一番わかりやすく手間のかからない方法が、何かと比較する事です。
例えば【食べ比べ】なんかとても分かりやすい言葉です。
食べて比べてみるんですからそのままですよね。
あと、【売り上げがあがった】ではなく【去年と比べて20%あがった】と言った方がより具体的でわかりやすいです。
このように魅力や価格は比較することで違いが明確になりそれぞれの魅力が浮き彫りになります。上手に活用していきましょう。
ネーミングを考えて印象に残す
実は名前をつけることってすごく大事なんです。
ネーミングだけでぐっと相手の心をつかむことが出来ます。
例えば【沖縄旅行】よりも【沖縄グルメ旅行】って書いてる方が目にとまりませんか?
また面白い話で伊藤園の【お~いお茶】ってご存じですよね?
これ実は以前は【缶入り煎茶】という名前だったらしいです。
そこから商品名を変更するだけで売り上げが一気に6倍になったそうです。
他にも大和ハウス工業が提案した【名もなき家事】は家事の困りごとを見える化させました。
【ご当地グルメ】というネーミングは有名な郷土料理とは違い、本当に狭い地域でも謳う事も出来て地域振興に貢献しています。
お仕事で商品開発などに携わってる方などはこのようにネーミングを考えてみるのも面白いなって思います。
皆さんもまずは身近なものに自分だけのオリジナルの名前を付けてみてはどうでしょうか?楽しくなりそうですね。
数字をつかって伝える
これとっても大事な事で、私も出来ていないので非常に耳の痛い話です。
【多くの人の中から選ばれた】って言われるよりも【1000人の中から選ばれた】って言われた方がわかりやすいですよね。
相手がよりイメージしやすくなるので具体的な数字を入れることはマストです。
でも急には難しいんですよね。
そこでちょっとしたコツがあります。
それは普段から準備していくことです。
例えば【重い・軽い】の時はこういう言い方をしようって初めから決めてれば楽ですよね。
私はよく【ヤクルト何個分の軽さ】とか【ペットボトル何本分の重さ】とか言う様にしています。
【東京ドーム何個分】や【レモン何個分】っていうのはよく聞きますよね。
何か決めておくと便利ですよ。
よしろぐ的ポイント
今回よしろぐ的ポイントでお伝えしたいことが2点あります。
どちらにしようか迷ったのですが、どちらも大切で選びきれなかったので2つとも宜しくお願い致します。
伝えると伝わるの違いは?
この本の中では【伝える】と【伝わる】違いを明確に教えてくれています。
【伝える】とは【私が伝える】と言う意味になります。
一方で【伝わる】は【あなたに伝わる】と言う意味になります。
この違いわかりますか?
【私が伝える】は自分が中心になり【あなたに伝える】は相手が中心になります。
何が言いたいかって言うと、自分主導の話ではなく相手が中心の話し方をしていきましょうと言う事です。
その方が間違いなく聞き手に伝わりますよ!
わからなくて当たり前
1つの章になっているわけではないんですが、私がこの本で一番「はっ!」とさせられた一行があります。
【そもそも人は、人のことがわからない】という一行です。
なんでここが刺さったかっていうとすべての原点を凝縮してる文だと思ったからです。
この前提をもてば何が起こっても慌てることもないしすべて当然だよねって考えれます。
伝わらない、わかってもらえないっていうことは当然のことだし、その先をしっかり考えなきゃいけないなって思いました。
まとめ
いくつかご紹介させていただきましたが、本書にはまだまだ紹介しきれていない部分が多くあります。
私にとって有益だなって思う部分を切り取ってみたのですが、見る人によって重要な部分は違ってくると思います。
内容ももちろんですが、行間をとってたりイラストがあったりで非常に読みやすくなっています。
表紙以上に中身は面白いので是非購入して読んでみてください。
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