みなさん大阪駅や各線の梅田駅からすぐのところに恋愛成就のパワースポットの神社があるのをご存じでしょうか?
そちらが今回ご案内する曽根崎心中の舞台にもなった「お初天神」になります。
キタの繁華街の代表でもある「東通り商店街」からすぐ近くにある、悲しい悲しい物語を持つ神社です。
この記事を読めば曽根崎心中とお初天神の成り立ちを知る事が出来ます。
この記事を読んで恋愛成就のお初天神へお参りに行きましょう。
それでは宜しくお願い致します。
お初天神ってどんなところ?
正式名称は【露天神社・つゆのてんじんじゃ】と言います。
学校で「近松門左衛門の人形浄瑠璃」って習った事ありますよね。
有名な「曽根崎心中」という物語です。
実はあの物語は実際にあったお話で、その舞台になったのがこの【露天神社】の境内なんです。
そしてそのヒロインの名前の「お初」にちなんで【お初天神】と呼ばれるようになりました。
むしろ大阪では【お初天神】の名前の方が有名だと思います。
はっきりとした創建年代は分かっていないのですが記録上は850年まで遡ります。
当時、大阪湾に浮かぶ小島だった現在の地にご鎮座されたと伝えられています。
また奈良時代には天皇即位儀礼の一環として「難波八十島祭」(なにわやそしままつり)が行われていたとされます。(古代難波において王権のもとに執り行われた最も古い祭祀)
その後1703年におこる「曽根崎心中」の元となる事件や1945年の太平洋戦争での旧社殿の焼失などを経て、明治以降の梅田、曽根崎の発展とともに地域の総鎮守として崇敬を集めるに至ります。
お初天神へのアクセス
大阪北の繁華街の中にあり立地としては非常に良い場所で大阪駅周辺の各駅から歩いて行くことが出来ます。
最寄り駅は大阪メトロ「東梅田」駅になりますがJR大阪駅周辺どの駅からでも約5~10分なので大丈夫です。
お初天神通り(商店街)の一番南に位置するのですが、大阪駅周辺は地上に出ると入り組んでいるのでまずは地下街で大阪メトロの「東梅田」駅を目指してそこから階段を上がって地上に出るのが一番分かりやすいです。
地下街では至る所に「東梅田」駅など各駅への案内板があるのでそれに従って進めば迷う事はないと思います。
商店街を真っすぐ歩くとちょうどお初天神の裏側の入口へたどり着きますので中へ入って行きましょう。
お初天神のよかったところ
それでは実際にお初天神へお参りにいってみてよかったなと思ったところを厳選してご紹介させていただきます。
あくまで個人的な感想になりますのでご了承ください。
恋愛成就!恋人の聖地!
このお初天神はお初と徳兵衛が永遠の愛を誓った場所として2013年に恋人の聖地として選定されました。
ハートの絵馬がたくさん納められていてかわいいなって思いながら見ていたのですが恋人の聖地と聞いて納得出来ました。
そしてもちろんのことご利益は恋愛成就です。
お初と徳兵衛の悲劇的な物語ながら愛を誓った場所として縁結びのパワースポットとし多くて語られるようになりました。
ちなみにこの恋人の聖地は2023年現在で全国で138か所になります。
ここから近くで言うと阿倍野ハルカスの展望台も選定されているので時間があれば足をのばしてみるのもいいと思います。
曽根崎心中の舞台!
曽根崎心中ってどんなお話なの?
実は悲しいお話なんだ。
今から教えてあげるね。
この露天神社が全国的に有名になった最大の理由が先述した近松門左衛門の人形浄瑠璃「曽根崎心中」が発表されたからでした。
先述していますが、その舞台がここ露天神社なんです。
ではその「曽根崎心中」とはどのようなお話でしょうか。
簡単にご紹介させていただきます。
醤油屋に勤める「徳兵衛」と遊女の「お初」はお互い愛し合う仲でした。
ところが店主である実の叔父は姪と結婚させて徳兵衛に家を持たせようとします。
徳兵衛はお初がいるからと断るのですが、なんと叔父は徳兵衛が知らないうちに徳兵衛の継母に結納金を渡してしまいます。
徳兵衛としてはこの縁談を何とかして破棄しないといけない思いから継母から結納金を取り返します。
この帰りに徳兵衛はどうしても金が必要と言う友人の九平次に3日以内に返すという約束でそのお金を貸してしまいます。
その後九平次に返済をせまるのですがそれを拒否して、さらに徳兵衛を公衆の面前で詐欺師呼ばわりした上散々に殴りつけてしまいます。
死んで身の潔白を証明し名誉を回復するしかないと徳兵衛は覚悟を決まます。
身分の違いなどもあり徳兵衛と結婚出来ないと悟ったお初とともに真夜中、お初と徳兵衛は当時露天神社の中にあった「露天神の森」へ向かいそこで心中してしまいます。
こんなに悲しすぎる物語だったんです。
このお話をふまえて参拝してきました。
よしろぐ的ポイント
マンションやビル群に囲まれて、また大坂のキタで一番の繁華街の隅っこにまるで都会のオアシスかのように座位しています。
周りの喧騒がうそのようで、ついさっき歩いてきたところから鳥居をくぐるとパラレルワールドへやってきたかのような気持ちになります。
この2つの世界を表現する「お初天神」は「恋愛のパワースポット」と言われているのですが、私にはそれだけじゃなくここは「全ての人間の願いを受け入れてくれるパワースポット」のように感じました。
これが大阪の中心で1200年近い時を過ごした重みなのでしょうか?
また訪れたいなと思います。
まとめ
近松門左衛門の「曽根崎心中」の舞台となったこの「お初天神」ですが、この物語を知っているのと知らないのではお参りに行く気持ちが全然変わってきます。
悲しい結末になってしまった二人のために是非足を運んで、その景色や雰囲気を体感してみてください。
そしてごみなさん自身の恋愛がうまくいくようにお祈りしましょう。
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